
パソコンやスマホの容量不足対策や、端末の故障に備えてデータのバックアップを取っておく方は多いですよね。
でも、

どのストレージに保管した方がいいの?
と悩んでいる方も。
今回は、「パソコン・スマホに保存したデータのバックアップ先となる外部ストレージの一長一短」について解説していきます。
主な外部ストレージ
パソコンデータのバックアップ先の主な外部ストレージは以下の通りです。
- 外付けHDD
- NAS
- USBメモリ
- DVD・ブルーレイディスク
- M-DISC
- オンラインストレージ(クラウドストレージ)

これらの外部ストレージには、それぞれメリット・デメリットがあるよ。次の項目から解説していくね。
外付けHDD

メリット
- 安価で購入できる
- 容量が大きい
デメリット
- 寿命が短い(3~4年)
- 落下時に故障する可能性がある
データのバックアップとしてはお馴染みの外付けハードディスクです。
1TB以上の容量を安く買うことができますが、落下に弱く、寿命も平均で3~4年しか持ちません。
できれば、複数の外付けハードディスクや、外付けハードディスク以外の外部ストレージにもバックアップしておきたいところです。

外付けHDDの基礎知識・HDDの寿命を延ばす方法については、下記の記事をそれぞれ読んでね!
NAS
メリット
- 複数のデバイスからアクセスすることができる
- パソコンが無くても、写真の管理ができる
- メインから予備のNASに自動でバックアップすることができる
- RAID1機能を使うことで、1度で1つのデータを複数のHDDに保存できる
デメリット
- インターネットへの接続が必要
- 寿命が短い(3~4年)
- 落下時に故障する可能性がある
NAS(別名:ネットワークHDD)とは、ネットワーク経由でデータのやり取りができる外部ストレージです。
外付けHDDのようにデータを保存する他、
- 複数のパソコンやスマホにアクセスできる
- 写真や音楽の管理をすることができる
- パソコンが無くても、写真をアルバムにまとめることができる
等の特徴があります。
USBメモリ

メリット
- 持ち運びができる
デメリット
- 寿命が短い(平均で5年くらい)
- 長期間保管しているとデータが消える可能性がある
- 容量が大きい物では価格が高い
USBメモリは取り外しが簡単で持ち運びができる反面、長期間使っていないと自然とデータが消えてしまうデメリットがあります。
そのため、あくまでも緊急時の一時的なデータ保存として考えると良いです。
DVD・ブルーレイディスク

メリット
- 持ち運びができる
デメリット
- 保存までの時間がHDDなどと比べると遅い
- 複数枚だと管理がバラバラになりやすい
- 容量が少ない
- ブルーレイディスクの場合は対応ドライブが必要
- 傷やホコリ、湿気、熱に弱い
DVD/ブルーレイディスクの寿命は?
DVDやブルーレイディスクの寿命は約10年ですが、ディスクの品質や保存条件が悪いと、寿命が1週間~1年と短くなってしまいます。
そのため、DVD/ブルーレイディスクを長期間保管したい場合は、以下の注意点を守っておきましょう。
- 高温多湿が無く、涼しい場所に置く
- ケースに入れる場合、DVD/ブルーレイディスクは縦に置く
- ケースの中に乾燥剤を入れ、湿気を抑えるようにする
M-DISC

メリット
- 持ち運びができる
- 寿命が非常に長い(理論上では100年以上保管できる)
- 汚れや傷、高温、湿度、紫外線に強い
- データの改ざんを防ぐ
デメリット
- 保存までの時間がHDDなどと比べると遅い
- 複数枚だと管理がバラバラになりやすい
- 書き込み時はM-DISC対応ドライブが必要
M-DISCとは、アメリカのMillenniata社が開発した光ディスクです。
簡単に言えば、「長期間保存目的のために、耐久性を非常に高めたDVD/ブルーレイディスク」のことです。
従来の光ディスクの弱点である高温や湿度、紫外線にも耐えることができるので、写真などの大切なデータを残しておきたい時に使うことができます。
また、M-DISCは1回しか書き込みできないので、企業のデータなど大切な書類からの改ざんも防ぐことができます。
ただし、M-DISCにデータを書き込む際は、M-DISCに対応したドライブが必要となります。
現在お店で販売されている外付けDVD/ブルーレイディスクドライブはほとんどM-DISCに対応していますが、古い外付けDVD/ブルーレイディスクドライブは書き込みできないことがあります。
M-DISCにデータや写真を保存したい場合は、新しい外付けDVD/ブルーレイディスクドライブに買い替えておくことも検討しましょう。
オンラインストレージ(クラウドストレージ)

メリット
- 操作が簡単
- 複数デバイスからデータのバックアップができる
- 停電や地震などの災害時でもデータが消失しない
デメリット
- サブスクリプション制サービスが多く、長期間利用時はコスパが悪くなる
- セキュリティ上のリスク
- サーバー障害等によるデータ消失
オンラインストレージ(クラウドストレージ)は、外部サーバーにデータを預けるので、HDDやNAS等の外部ストレージを置く場所が無い方でも気軽にデータをバックアップすることができます。
その反面、長期間使用となると毎月お金を払わなければならなくなる等のデメリットがあるので、コスパ的にも悪くなります。
ただし、『pCloud』では月額サブスクリプション型のANNUALプランの他に、一回買い切り型のLIFETIMEプランがあり、最大2TBのストレージを1回買い切りで購入することができます。
長期間オンラインストレージを使用する方は、買い切り型オンラインストレージも検討しておくと良いでしょう。
可能であれば2か所以上保存しよう
今回はパソコンやスマホに保存したデータのバックアップ先となる外部ストレージを紹介しましたが、最も大切なのは「2か所以上の外部ストレージにバックアップを取っておく」ことです。
1台のHDDだけでバックアップしても、万が一HDDが故障してしまうと、大切なデータが失う可能性が高くなります。
そこで、通常は外付けHDDにバックアップデータを入れ、万が一の時に備えてブルーレイディスクやオンラインストレージにも同じバックアップデータを入れておけば、HDDが故障してもデータ消失を防ぐことができます。
というわけで、今回は「パソコン・スマホに保存したデータのバックアップ先となる外部ストレージの一長一短」について解説しました。
どの外部ストレージにもメリット・デメリットがありますので、できれば複数の外部ストレージにバックアップした方がオススメです。