Wi-Fiルーターの最適な設置場所は?【Wi-Fiが繋がりにくい場合の対策法も解説】
パソコンやスマートフォン、ゲーム機などにおいて、インターネット接続でよく使われるWi-Fi。
テレワークやオンライン授業の普及により、Wi-Fiを使う機会も増えてきましたね。
しかし、
- 途中でWi-Fi接続が切れる
- 通信速度が遅くなる
など、イライラしてしまう方も多いでしょうか?
その悩み、Wi-Fiルーターの置き場所が原因かもしれません。
今回は、「Wi-Fiルーターの最適な置き場所」について解説していきます。
Wi-Fiルーターとは?
Wi-Fiルーターとは、モデムに接続してインターネットの無線通信を行う機器のことです。
スマートフォンやタブレットなどの端末を家庭のインターネットにWi-Fi接続することで、スマホやタブレットなどのパケット代を浮かせることもできます。
Wi-Fiルーターの最適な置き場所は?
ルーターから近いほど電波は強くなり、反対にルーターから離れていたり障害物があったりすると、電波が弱くなるため回線が途切れたり通信速度が遅くなったりする場合があります。
ですから、Wi-Fiルーターを設置する場合は、以下の場所に置いておくことがオススメです。
- 床から1~2メートル離れた場所
- 棚の外側
- 窓や家電製品から離れた場所
- 周囲に障害物に囲まれたり、布などで覆われたりしていない環境
- 水槽がない場所
床から1~2メートル離れた場所
Wi-Fiルーターは360度の方向で電波を発信するため、そのまま床に置くと電波が飛びにくくなったり、床の反射の影響で電波を弱めてしまったりするデメリットがあります。
Wi-Fiルーターを設置する場合は、床から1~2メートル離れた場所に置くようにしましょう。
棚の外側
Wi-Fiルーターのホコリ対策の為に、あえて棚の中に入れてしまう方も多いですが、棚の中にWi-Fiルーターを置くと、電波が弱くなってしまいます。
そのため、Wi-Fiルーターは棚の外に置いた方が良いです。
窓や家電製品から離れた場所
窓の近くにWi-Fiルーターを置くと、窓から電波が逃げてしまうため、どうしてもWi-Fiが繋がりにくくなってしまいます。
また、電子レンジやテレビなどは強い電波を発生するため、電子レンジやテレビの近くにWi-Fiルーターを置くと、誤作動や故障の原因にもなります。
Wi-Fiルーターは窓や家電製品から離れた場所に置くようにしましょう。
周囲に障害物に囲まれたり、布などで覆われたりしていない環境
周囲に障害物(特に鏡や金属製品)に囲まれると、電波が弱くなってしまいます。
また、Wi-Fiルーターが布で覆われると、電波を遮ってしまう、熱が溜まりやすくなるなどのリスクもあります。
Wi-Fiルーターを置く前に、周囲に障害物(特に鏡や金属製の物など)が無いか確認し、ルーターを布やカバーで覆わないようにしましょう。
水槽や花瓶から離れた場所
Wi-Fiルーターは水に弱く、水槽や花瓶の水にかかると故障します。
また、Wi-Fiの電波は水に吸収されやすいため、水槽の近くでWi-Fiルーターを置くと、電波が弱くなります。
なるべく水槽や花瓶から離れた場所に設置するようにしましょう。
どうしてもWi-Fiが繋がりにくい場合は?
ここまで「Wi-Fiルーターの最適な置き場所」について解説しました。
しかし、
Wi-Fiルーターの置き場所を見直しても、Wi-Fiの電波が届かない・・・。
という場合もあります。
最後に、「どうしてもWi-Fiが繋がりにくい時の対策方法」についてご紹介します。
- 周波数帯を変更する
- 中継器を利用する
- 新しいWi-Fiルーターに買い替える
周波数帯を変更する
Wi-Fiの周波数帯は、以下の2つがあります。
2.4GHz:障害物があっても電波が届きやすいが、家電製品と干渉しやすい
5 GHz:2.4GHzより通信速度が速く、家電製品と干渉しにくい。その代わり、障害物に弱い
「2.4GHz」「5 GHz」のいずれも、それぞれメリット・デメリットがありますので、状況に応じて周波数帯を使い分けた方が良いです。
例
- Wi-Fiルーターから離れた部屋でスマホを使う・・・2.4GHz帯に切り替える
- テレビの近くでインターネットを利用する・・・5 GHz帯に切り替える
ちなみに、SSIDにおける周波数帯は以下で見分けられます。
2.4GHz:末尾が2Gで、数値の中央の記載アルファベットが「G」
5 GHz:末尾が5Gで、数値の中央の記載アルファベットが「A」
現在お店で販売されているWi-Fiルーターの多くは「2.4GHz」「5 GHz」の両方に対応していますが、安い物や古いWi-Fiルーターだと「2.4GHz」でしか対応していない端末もあります。
お手持ちのWi-Fiルーターが「2.4GHz」しか対応していない場合は、新しいルーターに買い替えた方が良いです。
中継器を利用する
自宅の構造によっては、最適な置き場所にWi-Fiルーターを置いても改善できない場合があります。
その場合は、中継器の導入も検討してみましょう。
Wi-Fiルーターによっては中継器に対応している機種もあるので、新しいWi-Fiルーターに買い替えると同時に、今まで使っていたWi-Fiルーターを中継器として再利用することもできます。
お使いのWi-Fiルーターの機種によっては、中継器に対応していない場合があります。
新しいWi-Fiルーターに買い替える
以下に当てはまるのであれば、新しいWi-Fiルーターに買い替えるタイミングです。
- Wi-Fiルーターを設置してから5年以上経過した
- 今のWi-Fiルーターが2.4GHzしか対応していない
- Wi-Fiを接続する端末が増えた
- パソコンやスマホでゲームや動画視聴が増えた
新しいWi-Fiルーターは、IPv6やWi-Fi6などの新しい規格に対応している機種が多いので、古いWi-Fiルーターを使っているようであれば、新しいものに買い替えた方が良いです。
また、高性能のWi-Fiルーターであれば、スマホなどの端末の位置・距離を検知し、電波を集中に送ることができる「ビームフォーミング機能」が搭載されている機種もあります。
今のWi-Fiルーターで電波が届きづらいと感じている場合は、ビームフォーミング機能を使った機種にすることも検討しておきましょう。
まとめ
というわけで、今回は「Wi-Fiルーターの最適な置き場所」について解説しました。
Wi-Fiルーターを設置している場所によっては、何らかが原因で電波が届かなくなることがあります。
その場合は、以下のWi-Fiルーターに最適な場所に一度設置して、電波の届き具合が改善できるかどうか試していただければと思います。
- 床から1~2メートル離れた場所
- 棚の外側
- 窓や家電製品から離れた場所
- 周囲に障害物に囲まれたり、布などで覆われたりしていない環境
- 水槽がない場所
また、状況に応じて
- 周波数帯を変更する
- 中継器を利用する
- 新しいWi-Fiルーターに買い替える
などの対策方法も、合わせて参考になればと思います。