【解決】絵文字や顔文字、AAにも著作権はあるの?
インターネット上でよく見かける絵文字・顔文字・アスキーアート(略称:AA)。ですが、これらにも著作権があるかどうか疑問になりますよね。
まず、結論から言えば
- 絵文字・・・著作権がある
- 顔文字・・・著作権は無い
- アスキーアート(AA)・・・判断ができない為、グレーゾーン扱い
- AA作品の元ネタが既存のキャラやロゴ・・・原則NG
ということになります。
絵文字は著作権がある
世界中で「EMOJI」と通用されるほど愛されている絵文字。
ですが、実は絵文字にも著作権があります。
過去には絵文字を使ったアプリをApp Storeで審査したものの、不合格になったというケースもありました。
会社のプレゼン資料やスライドショー、アプリやサイト/ブログのデザインに絵文字を使いたい方も多いですが、こういったトラブルを避けるために、なるべく自分でアイコンやイラストを作るか、商用利用可能の絵文字を使いましょう。
顔文字は著作権が無い!
一方、絵文字と同様にインターネット上によく見る「顔文字」の場合、基本的にパブリックドメイン扱いとなるため著作権はありません。
これは普段から使われている標準記号を顔文字に使っているからだそうです。
アスキーアートは?
では、アスキーアート(AA)はどうでしょうか?
一般的には著作権として判断できるかどうか不明なため、グレーゾーンが多いようです。
その理由は、
- 誰が作ったのか分からないから
- ネット上で簡単にコピー&ペースト(コピペ)できてしまうから
ということです。
もちろん、
自分で作ったAAを勝手にコピペしないで!
という方もいますが、そのような場合はアスキーアート作品の左上部分に「コピペ禁止」と明記した方が良いです。
AA作品の元ネタが既存キャラの場合はNG!
ただし、アスキーアート作品の元ネタが、既存のキャラクターや企業ロゴの場合、元ネタの作品の権利を保持している作者から「著作権を侵害した」と訴えられる可能性があります。
また、実在人物を元にしたAA作品の場合、肖像権の問題になる可能性があります。
そのため、「暗黙の了解」であっても、自分のサイトやブログにアスキーアートを貼り付けることは、トラブルの原因にもなりますので絶対にやめましょう。
どうしてもキャラクターのAAを作りたい場合は、自分でオリジナルキャラクターやオリジナルロゴを作り、それを元にAAを作った方が良いです。
まとめ
絵文字 | 著作権がある |
---|---|
顔文字 | 著作権は無い |
アスキーアート(AA) | 判断ができない為、グレーゾーン扱い |
AA作品の元ネタが既存のキャラやロゴ | 原則NG |
というわけで、今回は「絵文字や顔文字、アスキーアートの著作権の有無」について解説しました。
顔文字は標準記号を使用して組み合わせた文字のため、著作権はありません。
しかし、絵文字は他の美術作品と同様に著作物として認められるため、予め権利者からの許可を取る必要があります。
また、アスキーアートはグレーゾーン扱いになることが多く、特に元ネタが既存作品の場合は違法になるため、自分で作ったオリジナルキャラクターではない限り極力アスキーアートはネット上に掲載しない方が良いです。
Webサイトやブログのデザインなどで絵文字やアスキーアートを使う場合は、くれぐれも著作権に違反しないように気をつけましょう。