【Windows】ローカルアカウントとMicrosoftアカウントの違いを簡単に解説
Windows10/11(※)では、新たにアカウントを作成する時に「ローカルアカウント」で作成するか、「Microsoftアカウント」を紐づけてアカウント作成するか、どちらか選択することができます。
※Windows11では初期設定のみローカルアカウントの作成ができませんが、初期設定後にローカルアカウントへの切替えや新規ローカルアカウントの作成ができます。
今回は、この2つの違いについて解説していきます。
ローカルアカウント | 従来のWindowsのサインインのこと。 |
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Microsoftアカウント | Microsoftアカウントを使って、Windowsにサインインすること。 Microsoftサービスへのサインインや、Windows設定の同期ができるなどのメリットがある。 |
ローカルアカウントとMicrosoftアカウントの違い
ローカルアカウントとMicrosoftアカウントの違いは、以下の通りです。
ローカルアカウント | アカウントを作成したパソコンだけログインできるアカウント。 設定の同期やMicrosoftストアから有料アプリの購入、Microsoftサービスを使う場合は、Microsoftアカウントでサインインが必要。 |
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Microsoftアカウント | Microsoftアカウントを使って、Windowsにサインインすること。(Windows11では初期設定のみMicrosoftアカウントでのサインインが必要) Wndows10/11にサインインする他、以下の機能が使える。 ・Microsoftサービスへのサインインを短縮できる ・Windowsの設定を同期できる ・Microsoftストアで、無料・有料アプリを全てダウンロードできる ・Windowsの新機能を試すことができる |
ローカルアカウントとは
ローカルアカウントは、1台のパソコンだけで登録できるアカウントです。従来のWindowsから引き継がれている機能で、基本的にユーザーが設定したパスワードを入力してサインインします。
アカウント名は、ユーザーが好きな名前を付けることができます。
なお、設定の同期やMicrosoftストアから有料アプリの購入、Microsoftサービスを使う場合は、別途Microsoftアカウントでサインインする必要があります。
「ローカルアカウント」とは | 1台のパソコンだけしか使えないアカウントのこと。 |
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「ローカルアカウント」におけるメリット | Microsoftアカウントが無くても作成できる ユーザー自身が好きな名前を付けることができる |
「ローカルアカウント」におけるデメリット | 設定の同期ができない Microsoft ストアで有料アプリを購入する、Microsoftサービスを利用する場合は、別途サービスごとにMicrosoftアカウントでのサインインが必要になる |
Microsoftアカウントとは
これに対し、Microsoftアカウントとは、Microsoftのアカウントを使ってWindowsにサインインすることを指します。
アカウントにサインインする他、MicrosoftストアやOfficeなどのMicrosoftのサービスにログインして利用できます。
アカウント名は、Microsoftアカウントで設定した名前が表示されます。
MicrosoftアカウントでWindows10/11をサインインするメリットは以下の通りです。
- Microsoftサービスへのサインインを短縮できる
- 最初からWindowsの設定を同期できる
- Microsoftストアで、無料・有料アプリを全てダウンロードできる
- Windowsの新機能を試すことができる
特に「Windowsの設定の同期」は、新しいパソコンで初期設定時にMicrosoftアカウントでサインインすることで、古いパソコン上のWindowsの設定を新しいパソコンへ引き継ぐことができるので、設定し直しせずに済みます。
設定の同期やアプリの購入、Microsoftサービスへのサインインは、ローカルアカウントでもMicrosoftアカウントにサインインすればできますが、最初からMicrosoftアカウントと紐付けしておけば利便性が高くなります。
お使いのパソコンをWindows10からWindows11にアップグレードしてからMicrosoftアカウントでサインインした場合は、Windows10で同期したデスクトップの壁紙を引き継ぐことができません。
「Microsoftアカウント」とは | MicrosoftアカウントでWindowsにサインインすること。 |
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「Microsoftアカウント」におけるメリット | Microsoftサービスへのサインインが簡単になる Windowsの設定を同期できる Microsoftストアにて、有料アプリを含む全てのアプリダウンロードできる Windowsの新機能を試すことができる |
「Microsoftアカウント」におけるデメリット | 事前にMicrosoftアカウントを作成する必要がある 原則ユーザー名の変更ができない(ユーザー名を変更する場合は、サイトにて設定する必要がある) |
Windows11では初期設定のみローカルアカウントを作成できない
一方、Windows11では初期設定のみ「Microsoftアカウント」を紐づけてアカウント作成する必要があります。
そのため、初期設定時にローカルアカウントで作成したい場合はPro版を購入する必要があります。 バージョン22H2から、Pro版でも初期設定のみMicrosoftアカウントでのサインインが必要になりました。
Windows11の初期設定方法については、以下の記事をお読みください。
Windows11のセットアップ後にMicrosoftアカウントからローカルアカウントへの切り替えをしたり、新しくローカルアカウントを作成したりすることはできます。
インターネット上では初期設定時にローカルアカウントを作成する裏技が出回っていますが、正規の方法ではありませんので、Windows11の初期設定を行う場合は、必ず正規の方法で行ってください。
まとめ
というわけで、今回は「WindowsにおけるローカルアカウントとMicrosoftアカウントの違い」を解説しました。
最後に、「ローカルアカウント」と「Microsoftアカウント」の違いについて、もう一度だけ簡潔にまとめてみました。
ローカルアカウント | 従来のWindowsのサインインのこと。 |
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Microsoftアカウント | Microsoftアカウントを使って、Windowsにサインインすること。 Microsoftサービスへのサインインや、Windows設定の同期ができるなどのメリットがある。 |
ローカルアカウントでも普通に使うことができますが、Microsoftアカウントを使ってサインインすると、Windows10/11の利便性が高くなります。
参考になれば幸いです。