Apple製品の「ビンテージ/オブソリート」製品とは?ビンテージ/オブソリート入りした古い製品はどうなるかも解説
2023年12月13日更新:記事内容を大幅に加筆修正しました。
iPhoneやMacは頻繁に買い替えることは難しいので、故障するまで大切に使っている方も多いですよね。
しかし、Apple製品では該当モデルの製造終了後、
- 5年以上7年未満:ビンテージ入り
- 7年以上:オブソリート入り
・・・ということになり、そのモデルの修理用部品の供給も停止します。
でも、ビンテージ/オブソリート製品って何?
ビンテージ/オブソリート入りしたiPhoneはどうなるの?
というわけで、今回は
- Apple製品の「ビンテージ/オブソリート」製品の概要
- ビンテージ/オブソリート入りした製品はどうなるか
この2つについて解説します。
ビンテージ・オブソリート製品とは
まず、ビンテージ・オブソリート製品とは、以下のことを表します。
ビンテージ製品
- 生産終了から5年以上経過し、かつ7年未満の製品。
- 部品の在庫があれば、Appleにて修理できる可能性がある。
オブソリート製品
- 生産終了から7年以上経過した製品。
- Appleでの修理受付自体が終了している。
では、「ビンテージ製品」と「オブソリート製品」について、次の項目からもう少し詳しく解説しますね。
ビンテージ製品
ビンテージ製品とは、該当モデルが生産終了してから5年以上経過し、かつ7年未満の製品のことを指します。
基本的に、ビンテージ入りした製品は、
- OSのアップデート
- 修理の部品の新規供給
などのサポートが終了します。
また、該当モデルがビンテージ入りした場合、部品の在庫が無くなった時点で修理受付が終了します。
フランスで2020年12月31日以降にiPhoneやMacパソコンを購入した場合は、生産終了から7年経過するまでの間はAppleやApple正規サービスプロパイダ―にて修理受付することができます。
オブソリート製品
オブソリート製品とは、生産終了してから7年経過した製品のことを指します。
オブソリート製品に認定した時点で、その製品はAppleやサービスプロバイダによるハードウェアサービスの受付が完全に打ち切られます。
つまり、「その製品モデルの修理受付は既に終了している」ということになります。
MacBookのバッテリー修理のみ例外あり
既にオブソリート製品入りした古いMacBookであっても、該当モデルのMacBookのバッテリーの在庫がある場合は、生産終了後最大10年までの間はバッテリー修理を受けることができます。
MonsterブランドのBeats製品は購入時期に関係なくオブソリート扱い
MonsterブランドのBeats製品だけ例外で、その製品を購入した時期に関係なくオブソリート製品扱いとなります。
そのため、MonsterブランドのBeats製品の修理を依頼することはできません。
ビンテージ/オブソリート入りしたApple製品の一覧を確認する方法
Apple製品におけるビンテージ製品やオブソリート製品のリスト一覧は、Appleの公式サイトで確認することができます。
≫Appleサポート「保証期限の切れた Apple 製品の修理サービスを受ける」(外部サイト)
▼Appleのビンテージ製品やオブソリート製品の最新リストをいち早く確認したいのであれば、英語版の公式サイトで確認しておくことをおすすめします。
≫Apple Support「Obtaining service for your Apple product after an expired warranty」(英語・外部サイト)
古いiPhoneやMacがビンテージ/オブソリート入りするとどうなる?
古いiPhoneやMacパソコンがビンテージ/オブソリート入りした場合でも、基本的にはiPhoneやMacパソコン自体が故障しない限り使い続けることは可能です。
もちろん、古いiPhoneやMacパソコンがビンテージ/オブソリート入りしたからといって、今まで使っていたiOSアプリやmacOSアプリがすぐに使えなくなることはありません。
ただし、古いiPhoneやMacパソコンがビンテージ/オブソリート入りすると、OSアップデートなどのサポートが対象外になるため、新しいOSに更新することもできなくなります。
また、古いバージョンのOSの対応を打ち切るアプリも出てくるため、新しいバージョンでアプリの新機能が追加されても、アプリ自体の更新ができないこともあります。
さらに、古いiPhoneやMacパソコンがビンテージ入りした場合、部品の在庫状況によっては修理ができないことがあります。
そのため、古いiPhoneやMacパソコンが壊れてApple正規サービスプロパイダ―に修理を出しても、「部品の在庫が無いので修理の受付ができない」という事態が起きることもあります。
ビンテージ/オブソリート入りした古いiPhoneやMacパソコンであっても、独立系修理プロパイダ(第三者の修理業者)にて修理できる可能性はあります。しかし、いずれは古い機種の修理受付を打ち切る所も出てきます。
ビンテージ/オブソリート製品に認定されている古いiPhoneやMacパソコンを使い続ける場合は、このようなデメリットやリスクがあることも留意しておきましょう。
まとめ
というわけで、今回はApple製品における
- 「ビンテージ製品」
- 「オブソリート製品」
について解説しました。
最後にもう一度、Apple製品における「ビンテージ製品」「オブソリート製品」について簡単にまとめますね。
ビンテージ製品 | 生産終了から5年以上経過し、かつ7年未満の製品。 部品の在庫があれば、Appleにて修理できる可能性がある。 |
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オブソリート製品 | 生産終了から7年以上経過した製品。 Appleでの修理受付自体が終了している。 |
iPhoneやMacなどのApple製品は、該当製品の生産が終了してから一定期間経つとビンテージ/オブソリート製品入りします。
そのため、
- ビンテージ製品・・・在庫があれば修理できることがある
- オブソリート製品・・・修理受付自体が終了する
・・・と、古い製品の修理ができなくなることがあります。
他のメーカーと同様に、Apple製品にも該当モデルが生産・販売終了してから数年経過すると、メーカーの公式サポートも打ち切られることは当たり前のことです。
「お気に入りのiPhoneやMacを大事に使いたい!」というのはもちろんですが、どの製品でもいつかは製品サポートが終了することは避けられません。
古い製品が壊れて修理に出すことができなくなる前に、新しい製品に買い替えることも検討しておきましょう。
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