Webサイト配色で、Webセーフカラーを気にする必要はない理由
Webサイトやブログの色を決めたいけど、Webセーフカラーじゃないとダメなの?
いやいや、Webサイトに配色する色はWebセーフカラーじゃなくても大丈夫だよ!
え?Webセーフカラーじゃなくても大丈夫!?
今どきの新しいパソコンであれば、Webセーフカラーを使わなくても問題無いよ!
そうか・・・。
ところで、Webセーフカラーってどういう意味なの?
それじゃ、今回は「Webセーフカラー」の意味について解説していくよ!
ということで、今回は「Webセーフカラーの意味」などについて解説していきます。
Webセーフカラーとは?
Webセーフカラーとは、8ビットカラーの256色のうち、WindowsとMacで表示が異なる40色を除いた216色のことを表します。
ユーザーの閲覧環境においては、意図せず色が異なって見えてしまう可能性があるため、それを防ぐ目的でWebセーフカラーを使って配色されていることが多いです。
Webセーフカラーは、RGB進数で00、33、66、99、CC、FFの6段階で用いられ、赤・青・緑がそれぞれ6段階ずつあるので、6×6×6=216色となります。
残りの40色はOSにおけるシステムカラーとして扱われます。
≫WEBセーフカラー216色-WEBカラーリファレンス(外部サイト)
Webセーフカラーは気にする必要はない
では、現在もWebサイトの配色において、Webセーフカラーを気にする必要はありますか?
答えは、NOです。
その理由については、以下の通りです。
- 16ビット表示において色の見え方が異なるから
- ベースカラーで色が眩しく見えてしまうから
- モニターの高画質化
16ビット表示において色の見え方が異なるから
昔のパソコンのモニターでは256色でしか色が表示されなかったため、前述通りWindowsのモニターとMacのモニターにおいて、OSごとに異なる色が出力される問題がありました。
そのため、Netscape社が8ビットカラーの環境でWindowsとMacの両方から見ても、色の見え方に影響が無いように216色のWebセーフカラーが制定されました。
しかし、16ビットカラーで出力できるモニターが登場すると、Webセーフカラーで配色したサイトでも16ビットカラーのモニターから閲覧した際に出力した色が異なってしまうことがあります。
ベースカラーで色が眩しく見えてしまうから
ベースカラーにWebセーフカラーを使う方法もありますが、
- 彩度が高い色だと眩しく見える
- 目がチカチカする
などのデメリットがあります。
このため、ベースカラーにWebセーフカラーを使うこともあまりオススメできません。
モニターの高画質化
さらに、最近のパソコンでは多くの色を出力することができ、MacではRetinaディスプレイで数百万~10億色までの色を表現することもできます。
このことから、現在ではWebセーフカラー以外の色を使っても、モニターから出力される色がパソコンの環境によって異なってしまう可能性はほとんどありません。
ここまでモニターが進化すると、Webセーフカラーを使う意味も無くなるよね・・・。
Webセーフカラー以外で画面の色がおかしくなる原因
パソコン上のモニターで色の出力がおかしくなる原因は、Webセーフカラー以外にもあります。
- 夜間モード
- ビデオカードの問題
- ディスプレイ設定の問題
- ケーブル接続の問題
- モニター本体の問題
- その他の問題
夜間モード
夜間モードの自動設定が有効になっている場合は、設定された夜間モードの時間になると自動的に暖かい色で出力されるため、若干オレンジ色っぽく見えることがあります。
通常は問題ありませんが、どうしても気になる場合は夜間モードをOFFにしておきましょう。
ビデオカードの問題
ビデオカードのバージョンが古いと、色の表示がおかしくなる場合があります。その場合は、ビデオカードの場合は、新しいドライバのバージョンに更新すれば直ることがあります。
ビデオカードのバージョンをアップしても直らない場合は、ビデオカードやグラフィックボードが故障している可能性もあります。その場合は、ビデオカードやグラフィックボードを交換してみると良いでしょう。
ディスプレイ設定の問題
モニターに表示する色の設定で、「カラーフィルター」や「ハイコントラスト」の設定がONになっている場合は、それらの機能をOFFにすると改善できる場合があります。
ケーブル接続の問題
パソコンの画面をつなぐケーブルの接続が原因で、モニターの色がおかしくなる場合があります。
一旦パソコンの電源を切ってケーブルを抜き直してから、もう一度パソコンの電源を入れ、モニターの色が改善されているかどうかお試しください。
それでもダメな場合は、他のモニターと繋げ、正しく表示されるかどうか確認してください。
また、ケーブルが断線している場合もありますので、新しいケーブルと繋げて、モニターの色が正しく表示されるかどうかもお試しください。
モニター本体の問題
ディスプレイの設定を見直しや、ケーブルの抜き直しをしても改善されない場合は、モニター本体の不調も考えられます。
また、長期間使い続けているパソコンのモニターでは、画面の色あせなどによって色の表示がおかしくなっていく場合もあります。
パソコンに使われている液晶モニターの平均寿命は2~5年程ですので、ディスプレイ設定で色の調整をしても直らない場合は、モニターやパソコン本体を買い替えましょう。
その他
パソコンのモニター以外にも、先天的な遺伝や目の病気などによる色覚異常が原因で、どうしても色が異なって見えてしまう場合があります。
その場合は、Windows10「カラーフィルター」機能を使って、色の調整を行うことで色の見え方を改善できる場合があります。
また、パソコンのモニター画面に貼る液晶保護フィルムの種類によっては、液晶保護フィルムを貼ったモニターの色の表示が若干異なる場合もあります。
以上のことから、現在ではWebセーフカラーを使うことは考えなくても良いでしょう。
Webセーフカラー以外に気を付けること
現在のパソコンのモニターでは1億色以上の色を出力できるものもあるので、それほど色に気にする必要は無くなってきています。
ただ、一番気を付けたいのが「ユーザー目線で考える」こと。
あまりにも色を気にしすぎてWebセーフカラーを使ってしまう方はいますが、実際に見た時に眩しく感じてしまうことも多いはず。
全ての人が問題なく閲覧できるWebサイトにするには、そのWebサイトに対して適切な配色で施した方が良いと思います。
まとめ
今回はWebセーフカラーの意味などについて解説しました。
昔はOSごとの色の表示に対応するため、Webセーフカラーを使っていましたが、現在ではそれほど全く気にする必要はありません。
Webセーフカラーで配色することより、その配色を施したWebサイトが閲覧者の視点からどう見えるかどうかを意識しておくことが大切です。
【参考サイト】