グッピーの飼育「育て方」【初心者でもできる】
今回はグッピー歴12年以上の私が、これからグッピーを飼いたい方や、グッピーの繁殖に挑戦したい方など、初心者でも分かりやすく「グッピーの育て方」をご紹介します。
私流のやり方ですが、参考になれば幸いです。
私の実家にいるグッピー
さて、前置きですが我が家にいるグッピーについて書いていきます。
我が家にいるグッピーは、12年以上前に熱帯魚専門店にて『所沢産リアルレッドアイアルビノフルレッド(通称RREAフルレッド)』という品種の国産グッピーを2ペア購入し、大きい水槽にグッピーを入れました。
それ以降、2ペアのグッピーから生まれた子供達や孫達のグッピーを育て続けています。
基本的に国産グッピーは外産グッピーより値段が高いので、セール品で売られている国産グッピーから育てています。
親から生まれた稚魚は、すぐに外付け水槽に入れてしっかりと育てています。
2ペアから育ててからはや12年以上も経ち、今いるグッピーの世代は何世代目なのか・・・と数えるのも忘れるほど世代交代しています(笑)
私流!グッピーを上手く育てる方法
前置きが長くなりましたが、我が家では、以下のやり方でグッピーを追加で購入しないで長く飼育しています。
その私流「グッピーの育て方」をご紹介します。
水槽の数
我が家の中に置いてある水槽の数は3つだけです。我が家では「60cm水槽」・「45cm水槽」・「稚魚用外付け水槽」だけでグッピーの育成をしています。
その理由としては以下の通りとなります。
- 親グッピーを60cmの水槽で育てる
- 親グッピーから生まれた子供を「稚魚用外付け水槽」に入れて育てる
- 稚魚が少し大きくなったら、45cmの水槽に入れて育てる
- さらに稚魚が大きくなり、かつ60cmの水槽にいるグッピーの数が減ったら、子供を60cmの水槽に移動する
そのため、水槽3つであっても、ある程度グッピーの数を維持することができます。
餌やり
次にグッピーの「餌やり」について。
私の場合、以下の餌をやっています。
エサの種類(左から順に)
- ミジンコ
- 人工飼料(フレークフード2種類)
- 稚魚用エサ
- コリドラス専用エサ(なんで「コリドラス専用のエサ」があるかについては、「他の魚との混泳」項目で説明します)
基本的にはグッピーの飼育で人工飼料だけ与えている方が多いかと思います。確かに、人工飼料を与えた方が手間かからないから、と思うかもしれません。ですが、私の場合はこれに加えてミジンコというエサも交互に与えています。
通常、グッピーの色揚げには人工飼料だけでは不十分だと私は思いますので、グッピー本来の色合いを出来るだけ見せたい場合は、ミジンコも与えることをオススメします。
そして、下の画像のようにグッピーの稚魚が生まれたら、「稚魚用エサ」を与えます。これも同様にミジンコを交互に与えれば成長も早く見込めると思います。
ただし、ミジンコはそのまま与えても食べませんので、必ず指ですりつぶしたミジンコを与えるようにしましょう。
フィルターと底砂
実際に私のグッピー水槽では、以下のフィルターと底砂を使用しています。
60cm水槽
- フィルター:外部式フィルター+底面式フィルター
- 底砂:大磯砂
グッピーだけを飼う場合は、底砂は大磯砂でOKです。この場合、ろ過フィルターは底面式を使用します。大磯砂が底面式フィルターのろ材の役割をしてくれるので、相性は抜群です。
45cm水槽
- フィルター:外部式フィルター+投げ込み式フィルター
- 底砂:ボトムサンド
45cm水槽では、コリドラスという魚と一緒に飼っていますので、底砂はコリドラスと相性ピッタリの「ボトムサンド」を使用しています。
底面式フィルターを使用すると目詰まりの原因となりますので、ろ過フィルターは投げ込み式を使用した方がオススメです。
温度管理
グッピーにとっては、温度管理も大事です。私の場合、60cm水槽には100W、45cm水槽には65Wのヒーターをそれぞれ2本ずつ入れています。
えっ!?なんでヒーター2本も入れているの?
と思うかもしれません。
実はグッピーを飼い始めた時の頃は、ヒーター1本だけでした。ある日突然ヒーターが故障して水温が下がってしまい、一時グッピーが全滅しそうになりました。
慌ててペットショップまで行き、新しいヒーターを買った事があったからです。
以上の反省点から、ヒーターは必ず2本入れるようにしており、万が一ヒーターが故障しても予備のヒーターがすぐに準備できるようにしています。
先ほど書いた通り「60cm水槽には100W、45cm水槽には65Wのヒーターをそれぞれ2本ずつ入れている」事なのですが、これは「万が一2本のヒーターのうち1本が突然壊れてしまっても、もう1本のヒーターが問題なく稼働していれば、グッピーが適する水温(23~26度くらい)より少し下回るが、20度以下までは下がらずに済む」ということです。
また、夏は高温になりやすいので、夏時期には冷却ファンを取り付けると、夏でも温度を保つことができます。なお、ヒーター・冷却ファンは、いずれも専用サーモスタットを使って温度調整をしています。
水換え
これはあまりしません(1~2週間に1回ぐらい)。なぜなら、グッピーは「バクテリアが住んでいる水」を良く好むからです(私の意見ですが)。
60㎝水槽については底面式フィルターを設置していますので、底面式フィルターメンテナンのときに水換えを行いますが、他のフィルターについては水換えと同時にフィルターメンテナンスは行いません。
他の魚との混泳
最後に、他の魚とグッピーを一緒に飼う場合についてです。
メダカの仲間
メダカの仲間の魚と一緒に飼う場合、様々な品種が個性的なプラティ、可愛らしい泳ぎを見せるバルーンモーリー、水槽に発生したコケを食べてくれるブラックモーリーがオススメです。
ただし、これらの魚は繁殖しすぎると水槽がすぐに魚でいっぱいになってしまいますので注意しましょう。
余談ですが以前、プラティというメダカの仲間の魚をグッピーと一緒に飼っていたことがあります。
ですが、プラティがあまりにも元気すぎたせいで、グッピーが少し神経質になってしまったかもしれません。(^_^;)
コリドラス
現在では、コリドラスというナマズの仲間の魚と一緒に飼っています。コリドラスの場合、いつも水槽の底にいる事が多く、また大人しい種類も多いので、グッピーと一緒に飼うにも最適な魚です。
以前、「コリドラス・パンダ」という可愛らしいコリドラスをグッピーと一緒に飼ったことが2度もありました。
ですが、「コリドラス・パンダ」をグッピーのいる水槽に入れてから数か月もしないうちに「コリドラス・パンダ」が全滅してしまいました・・・(/_;)
上記の私の体験談のように、同じコリドラスでも品種によってはグッピーと相性が合わない場合もありますので注意しましょう。
また、「餌やり」の項目で前述したとおり、出来ればコリドラス専用のエサも与えた方が、コリドラスが生き延びる確率も上がります。ただ、コリドラスを繁殖させたい場合は、グッピーと別々に飼育した方が良いでしょう。上手く飼えば、コリドラスは5年以上長生きしてくれます。
コリドラスの導入方法については、「グッピーの飼育「水槽の掃除屋さん」が仲間入りしました」の記事にて解説していますので、あわせてお読みください。
オトシンクルス
水槽のコケが気になる場合は、「コケ取り名人」ことオトシンクルスがオススメです。
水槽のガラス面や水草に付いた茶ゴケをモリモリと食べてくれます。こちらも温和な性格なので、グッピーとの相性は抜群です。
オトシンクルスの導入方法については、「グッピーの飼育「オトシンクルスでコケ対策」【初心者でもできる】」の記事にて解説していますので、あわせてお読みください。
グッピーと相性の合わない魚
ただし、以下のような魚はグッピーを追い回したり、グッピーを食べてしまったりする可能性があるので、混泳は避けた方が良いです。
- 肉食魚(アロワナ、ピラニアなど)
- シグリットの仲間(エンゼルフィッシュ、ディスカスなど)
- グッピーよりサイズが大きい魚
まとめ
というわけで、今回は私流「グッピーの育て方」について書いていきました。
上記のやり方で飼育していけば、追加でペアを購入することも無く、グッピーを上手く増やしたり育てたりすることができます。今回のやり方を参考になれば嬉しいと思います。(^_^)