グッピーの飼育「殖やし方」【初心者でもできる】
今回は、グッピー歴12年以上の私が、これからグッピーを飼いたい方や、グッピーの繁殖に挑戦したい方など、初心者でも分かりやすく「グッピーの殖やし方」をご紹介します。
グッピーの性別の見分け方
まずは、グッピーの性別の見分け方から簡単に説明していきます。
オスの姿
- 全体が鮮やかな色である(特に尾ビレの色は鮮やか)
- 尾ビレが大きく、主に扇型やソードテール型など様々な形がある
- 尻ビレが交尾器になっている(リボン系は長いものが多い)
メスの姿
- 体は灰色に近い色(アルビノ系はクリーム色に近い色をしている)
- 尾ビレは小さい
- お腹はふっくらとしており、繁殖間近になると稚魚の目が見える
私流!グッピーの殖やし方
では、私流「グッピーの殖やし方」を解説していきます。
稚魚が生まれたら、すぐに稚魚用水槽に入れる
親グッピーから稚魚が生まれたら、親に追いかけられる前に稚魚を素早く網にすくい、外付けの稚魚用水槽に入れます。こうすることで、確実に稚魚を育てることができます。
なお、外付けの稚魚用水槽に入れているグッピーの子供がある程度育ったら、45cm水槽に移動して育てると大きく育つことができます。
親と子供は別々にする
水槽1本だけで繁殖している方も多いですが、親グッピーが稚魚を食べてしまうことが多いのであまりオススメできません。
最低でも水槽は2本(できれば稚魚用水槽も)用意して親と稚魚を別々に育てた方がグッピーにストレスを与えることもなく繁殖させることができます。
我が家の場合、以下の水槽を使って親と稚魚を別々に育てています。
60cm水槽
下の画像は、6月27日に撮影しました。
この日、45cm水槽から親グッピーの移動が完了し、水槽の中の数は約40匹になりました。
オスの数が多いと水槽内が華やかになりますので、メスよりオスのグッピーをやや多めにしています。
45cm水槽
下の画像は外付けの稚魚用水槽から、6月27日にグッピーの稚魚を移動してから2日後(6月29日)に撮影しました。
この水槽に居るグッピーのサイズは1.5cmぐらいになっています。
このサイズで親と一緒に育成しても稚魚が親グッピーに食べられることはありません。
しかし、親グッピーから追いかけられることがまだ多いので、できる限り親グッピーと同じ水槽に同居させないようにしています。
稚魚に与えるエサは1日2回まで
稚魚のエサやりは基本的に親グッピーと同じく1日2回まで与えています。
これは、エサをやる回数が多いと、エサの食べ残しが原因で水槽の水が汚れてしまうことが多いからです。
成長したグッピーの移動について
生まれたばかりの稚魚は外付け稚魚用水槽に入れて育てていますが、グッピーが生まれてから大体1か月半を目安に45cm水槽へ移動します。
この時、45cm水槽で大きく育った親グッピーと一緒にすると、親グッピーが後から生まれた子供を追いかけてしまいますので、先に大きいグッピーは60cm水槽に移動してから小さな子供のグッピーを45cmに移動させています。
ちなみに、私は親グッピーを移動させる場合、出来るだけ取手付きの桶を用いて一旦親を大きなバケツに移します。
その後、残った親を網ですくい、バケツに移動させます。
45cm水槽と60cm水槽は同じ水温に飼育していますので、水質だけ合わせを行ってから、最後に、バケツの中のグッピーを飼育水ごと60cmの水槽に入れます。
移動にはグッピーにストレスがかかりますので、前日には移動先の60cm水槽の水換え(底面式ろ過フィルター砂掃除)行い水槽の環境をよくしておきます。
また、移動した後の当日のエサについては与えません。
外付けの稚魚用水槽から45cm水槽へ移動する場合、外付けの稚魚用水槽に入っている稚魚を飼育水ごと45cmの水槽に入れて移動しています。この場合、最後に水槽に混じったゴミを取り除いています。
繁殖は春と秋の2回だけ
グッピーは生まれてから4か月で親と同じ大きさになります。計画的に繁殖させないとすぐに水槽がグッピーでいっぱいになってしまいます。
そのため、我が家ではグッピーの繁殖を抑えるため、春と秋の2回だけ稚魚を選別しています。
また、夏や冬に繁殖を行うと、暑さや寒さが原因で子供のグッピーにストレスを抱えてしまうこともあります。
そのため、夏や冬においてグッピーの繁殖はできるだけ控えておくようにしましょう。
水槽内で繁殖させている理由
ちなみに、我が家ではメスの親グッピーを稚魚用水槽に入れて繁殖しておらず、60cm水槽内でそのまま繁殖させています。
なぜ、そのようなことをしているのか、その理由としては主に2つあります。
強い個体を自然に選別できる
親魚から食べられずに生き延びた稚魚は、自然に選別された強い個体ですので、強い個体だけを捕獲できます。
飼育数だけ選別できる
グッピーの繁殖はメダカの繁殖とは違い、卵ではなく稚魚のまま生まれてくるので、繁殖がとても簡単で一度にたくさん生まれます。
ですから必要な数だけ捕獲しその場で形の良い個体だけ選別することができます。
計画的に繁殖さないと、あっという間に水槽がグッピーでいっぱいになってしまいます。十分注意しましょう。
まとめ
というわけで、今回は私流「グッピーの殖やし方」について書いていきました。
やや面倒ですが、このような工夫をすることでグッピーの数を減らさず、しっかりと繁殖することができますので、ぜひ試してみてくださいね。