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20代のブロガーです。IT・インターネット関連や生活関連、趣味の1つである観賞魚などの記事を書いています。

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VirtualBoxの導入から仮想環境の作成・起動方法などをまとめて解説

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みきてぃ

VirtualBoxで仮想マシンを構築することで、お使いのパソコンのOSを起動したまま、別のOS(Ubuntuなど)を動かすことができます。

今回は、「VirtualBoxの導入から仮想環境作成・起動・設定方法」などを、初心者でも分かりやすく解説します。

この記事のポイント
  • VirtualBoxのダウンロードとインストール手順
  • VirtualBoxで仮想マシンを作成する方法
  • 作成した仮想マシンを起動する方法
  • 仮想マシン内でOS(Ubuntu)をインストールする方法
  • 仮想マシン内の解像度を変更する方法
  • VirtualBoxで作成した仮想マシンを削除する方法

この記事を読む前に

この記事は、VirtualBoxという無料の仮想環境作成ソフトを使用して、Linux系列の無料OS「Ubuntu」の仮想環境の作成・起動方法などをまとめています。

仮想環境を作成・動作するには、より高性能のパソコンが必要です。

もし、お使いのパソコンが仮想環境が作成・動作できるほどのスペックではない場合は、下記の「本記事公開時点における動作環境」を参考にパソコンのスペックを増強するか、新しいパソコンに買い換えてください。

本記事公開時点(2023年3月24日)で動作確認したPC環境

PCのスペック・OS

  • メモリ:32GB
  • CPU:第11世代インテル Core i7
  • メインストレージ(SSD):2TB
  • 外部GPU:NVIDIA GeForce RTX3050 Laptop
  • OS:Windows11 Home ver22H2

注意事項

本記事公開時点(2023年3月24日)におけるVirtualBoxやUbuntuのバージョンは以下の通りです。

  • VirtualBox ver7.0.6
  • Ubuntu ver22.04 LTS

お使いのVirtualBoxやUbuntuのバージョンによっては、操作方法が異なる場合がありますので、ご了承ください。

VirtualBoxの導入方法

まず最初に、VirtualBoxの導入方法について解説します。

VirtualBoxのダウンロード

1.VirtualBox公式ダウンロードページ(英語・外部サイト)に移動します。

2.お使いのパソコンのOSと同じインストーラのダウンロードリンクをクリックし、インストーラをダウンロードします。

▼例:ホストOSがWindowsの場合は、「Windows hosts」を選択します。

VirtualBoxのダウンロード

VirtualBoxのインストール

1.VirtualBoxインストーラをダブルクリックします。

VirtualBoxのインストール1

2.「Next」をクリックします。

VirtualBoxのインストール2

3.インストール先のフォルダを確認し、「Next」をクリックします。

VirtualBoxのインストール3

4.「Yes」をクリックします。

VirtualBoxのインストール4
Q
「Missing Dependencies Python Core / win32api」が出た場合

次の確認画面に切り替わる前に「Missing Dependencies Python Core / win32api」が表示された場合は、Pywin32のインストールが必要です。

その場合は、いったんインストーラを中止してから、下記手順で行います。

1.Python公式ダウンロードページ(英語・外部サイト)に移動します。

2.「Download Python X.X.X」をクリックして、最新バージョンのPythonをダウンロードします。

3.Pythonインストーラ「python-x.x.x-amd64」をダブルクリックします。

Pythonのインストール1

4.「Add python.exe to PATH」にチェックマークを入れてから、「Install Now」をクリックします。

Pythonのインストール2

5.Pythonがインストールされますので、次の画面に切り替わるまでしばらく待ちます。

Pythonのインストール3

6.「Close」をクリックします。

Pythonのインストール4

7.スタートボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」をクリックします。

8.「cmd」を入力し、「OK」をクリックしてコマンドプロンプトを起動します。

Windows11 ファイル名を指定して実行

9.pip listを入力し、Enterキーを押します。

この時、「pywin32」が表示されていないことを確認してください。

Windows11 コマンドプロンプトでPywin32のインストール1

[notice] To update, run: python.exe -m pip install –upgrade pipと表示された場合は、次の手順に進みます。

表示されなかった場合は、pipのアップグレードの必要はありませんので、pywin32のインストールに進んでください。

10.python.exe -m pip install –upgrade pipを入力し、Enterキーを押すと、pipのアップグレードが始まります。

Successfully installed pip-xx.x」が表示されたら、pipのアップグレードは完了です。

Windows11 コマンドプロンプトでPywin32のインストール2

11.pip install pywin32を入力し、Enterキーを押して、pywin32をインストールします。

Successfully installed pywinxx-xxx」が表示されたら、pywin32のインストールは完了です。

12.もう一度pip listを入力し、Enterキーを押します。

「pywin32」が表示されたら、コマンドプロンプトを閉じても構いません。

Windows11 コマンドプロンプトでPywin32のインストール3

参考サイトインフラエクスペリエンス「VirtualBox 7 のインストール時に「Missing Dependencies Python Core / win32api」 の警告が表示された場合の対処方法」

5.確認画面が表示されますので、「Install」をクリックします。

VirtualBoxのインストール5

6.VirtualBoxのインストールが行われますので、少し待ちます。

VirtualBoxのインストール6

7.「Start Oracle VM VirtualBox X.X.X after installation」のチェックマークを外してから「Finish」をクリックします。

VirtualBoxのインストール7

これで、VirtualBoxのインストールは完了しました。

仮想環境を作成する方法

次に、Ubuntuの仮想環境を作成します。

Q
参考:Ubuntuのシステム要件

Ubuntuのシステム要件は以下の通りです。

なお、ソフトウェアを使用する場合は、それ以上のパソコンの性能が必要になります。

  • CPU:2GHzデュアルコアプロセッサ以上
  • メモリ:4GB以上
  • ストレージ:25GBのHDD空き容量

出典Ubuntu「Ubuntuを入手する」

1.VirtualBoxのショートカットアイコンをダブルクリックします。

VirtualBox起動

2.すると、以下の画面が出てきますので、「新規」をクリックします。

VirtualBox 仮想環境新規作成1

3.仮想環境の名前を設定します。

以下の内容を入力・選択します。

名前Ubuntu
タイプLinux
バージョンUbuntu (64-bit)

入力したら、「次へ」をクリックします。

VirtualBox 仮想環境新規作成2

4.仮想環境のハードウェア設定を行います。

VirtualBox 仮想環境新規作成3

割り当て可能なメインメモリーとプロセッサー(CPU)は、お使いのパソコンの性能によって異なります。

あまり割り当てすぎると、ホストOSの動作が遅くなりますので、パソコン全体の性能の半分以下に割り当てておきましょう。

どうやって設定したらいいか分からない場合は、以下の値にしておくことをおすすめします。

メモリ16384MB
プロセッサ6

ハードウェア性能の割り当てが完了したら、「次へ」をクリックします。

VirtualBox 仮想環境新規作成4

5.続いて、仮想環境における仮想ストレージの設定を行います。

「Create a Virtual Hard Disk Now」を選択し、仮想ストレージを割り当てておきます。

VirtualBox 仮想環境新規作成5

これも、パソコン全体のストレージの半分以下に割り当てておくようにしましょう。

どうやって設定したらいいか分からない場合は、以下の値にしておくことをおすすめします。

ストレージ256.59GB

仮想ストレージの割り当てが完了したら、「次へ」をクリックします。

VirtualBox 仮想環境新規作成6

6.最後に確認画面が表示されます。

この性能で問題が無ければ、「完了」をクリックします。

VirtualBox 仮想環境新規作成7

7.すると、仮想環境が作成されます。

VirtualBox 仮想環境新規作成8

仮想環境を起動する方法

ここから、実際に仮想環境を起動してみます。

Q
事前準備:Ubuntu ISOイメージのダウンロード

次の手順に進む前に、先にUbuntuのISOイメージをダウンロードしておきましょう。

なお、ここではUbuntu公式サイトではなく、Ubuntu公式コミュニティである「Ubuntu Japanese Team」公式サイトから『Ubuntu 日本語 Remixイメージ』のダウンロードを行います。

これは理由がありますが、元々Ubuntuは海外で開発されているOSであるため、日本語環境でUbuntuを使用した場合、文字エンコードが原因で文字化けする可能性があります。

もちろん、手動でUbuntuの文字化けを直すことも可能ですが、よく分からない方はUbuntu Japanese Team公式サイトで公開・配布されている『Ubuntu 日本語 Remixイメージ』を使ってUbuntuをインストールすることをおすすめします。

1.Ubuntu Japanese Team公式サイトの「Ubuntuの入手」に移動します。

2.「日本語 Remixイメージのダウンロード」をクリックします。

3.最新バージョンのUbuntu DesktopのISOイメージファイルのダウンロードリンクをクリックして、UbuntuのISOイメージファイルをダウンロードします。

※「安全にダウンロードすることはできません」と表示されてダウンロードできない場合は、下記サイトを参考にしてください。

≫富士通Q&A「[Microsoft Edge] 画面の右上にメッセージが表示されてファイルをダウンロードできません。」(外部サイト)

1.仮想環境の初回起動時の手順

1.先ほど作成した仮想環境「Ubuntu」を選択し、「起動」をクリックします。

VirtualBox 仮想環境を起動する方法1

2.「選択されていません」プルダウンメニューをクリックし、「その他」をクリックします。

VirtualBox 仮想環境を起動する方法2

3.先ほどダウンロードしたUbuntuのISOイメージファイルを選択し、「開く」をクリックします。

VirtualBox 仮想環境を起動する方法3

4.「Mount and Retry Boot」をクリックします。

VirtualBox 仮想環境を起動する方法4

5.仮想環境が起動します。

しばらくするとUbuntuが起動し、初期設定(Ubuntuのインストール)画面に変わります。

2.OS(Ubuntu)のインストール

この項目から、Ubuntuの初期設定(インストール)を行います。

もし、横に表示されているメッセージ画面を閉じたい場合は、「メッセージを閉じる」ボタンをクリックしてください。

VirtualBox Ubuntu初期設定1

1.「Ubuntuをインストール」をクリックします。

VirtualBox Ubuntu初期設定2

2.キーボードレイアウトを設定します。

VirtualBox Ubuntu初期設定3

※もし、画面端が途切れて「続ける」ボタンが見えない場合は、Alt+F7を同時に押すことで、ウィンドウを移動できます。

設定したら、「続ける」をクリックします。

VirtualBox Ubuntu初期設定4

3.インストールの種類を「通常のインストール」に選択し、「続ける」をクリックします。

VirtualBox Ubuntu初期設定5

4.「ディスクを削除してUbuntuをインストール」を選択し、「インストール」をクリックします。

VirtualBox Ubuntu初期設定6

5.「続ける」をクリックします。

VirtualBox Ubuntu初期設定7

6.地域設定を行います。

下のプルダウンメニューが「Tokyo」になっていることを確認したら、「続ける」をクリックします。

VirtualBox Ubuntu初期設定8

7.ユーザー名、パスワードなどを入力したら、「続ける」をクリックします。

※パスワードは後から変更することもできます。

VirtualBox Ubuntu初期設定9

8.Ubuntuのインストールが開始されます。

VirtualBox Ubuntu初期設定10

インストール完了まで時間がかかりますので、絶対に仮想環境を強制終了しないようにしてください!

VirtualBox Ubuntu初期設定11

まだかな・・・まだかな・・・。

VirtualBox Ubuntu初期設定12

9.以下の画面が表示されたら、「今すぐ再起動する」をクリックして再起動します。

VirtualBox Ubuntu初期設定13

10.再起動後、以下の画面が表示されたらEnterキーを1度押します。

VirtualBox Ubuntu初期設定14

11.ログイン画面が表示されたら、先ほど作成したアカウントをクリックします。

VirtualBox Ubuntu初期設定15

12.先ほど登録したパスワードを入力してから、Enterキーを押します。

VirtualBox Ubuntu初期設定16

13.「スキップ」をクリックします。

VirtualBox Ubuntu初期設定17

14.「次へ」をクリックします。

VirtualBox Ubuntu初期設定18

15.「次へ」をクリックします。

VirtualBox Ubuntu初期設定19

16.「次へ」をクリックします。

VirtualBox Ubuntu初期設定20

17.「完了」をクリックします。

VirtualBox Ubuntu初期設定21

18.「ソフトウェアの更新」画面が表示された場合は、「後で通知する」をクリックします。

VirtualBox Ubuntuデスクトップ画面1

これで、Ubuntuの初期設定は完了しました。

VirtualBox Ubuntuデスクトップ画面2

3.仮想環境を終了する方法

ここで一度、仮想環境内にインストールされたUbuntuをシステム終了して、仮想環境を閉じる方法も覚えておきましょう。

1.画面の右上のエリアをクリックします。

VirtualBox Ubuntuを終了する方法1

2.「電源オフ/ログアウト」をクリックします。

VirtualBox Ubuntuを終了する方法2

3.「電源オフ」をクリックします。

VirtualBox Ubuntuを終了する方法3

4.もう一度「電源オフ」をクリックすることで、Ubuntuがシステム終了します。

※60秒経過した場合でも、自動的にUbuntuが終了します。

VirtualBox Ubuntuを終了する方法4

4.2回目以降に仮想環境を起動する場合

Ubuntuの初期設定が完了後、2回目以降に仮想環境を起動する場合は、仮想環境の起動後にUbuntuが起動し、その後ログイン画面が表示されます。

その後、アカウント名を選択してパスワードを入力するだけでログインできます。

仮想環境の解像度を変更する方法

仮想環境の解像度は、仮想環境にインストールしたOSにより異なります。

Ubuntuの場合は、設定画面の「ディスプレイ」設定から解像度を変更することができます。

1.画面の右上のエリアをクリックします。

VirtualBox Ubuntuの解像度を設定する方法1

2.「設定」をクリックします。

VirtualBox Ubuntuの解像度を設定する方法2

3.設定画面が開いたら、メニューを下にスクロールします。

VirtualBox Ubuntuの解像度を設定する方法3

4.「ディスプレイ」をクリックします。

VirtualBox Ubuntuの解像度を設定する方法4

5.ディスプレイの設定画面が表示されます。

VirtualBox Ubuntuの解像度を設定する方法5

もし、解像度の数値が確認できない場合は、Alt+F7キーを同時に押してからウィンドウを移動し、解像度の数値が見えるように配置しておきましょう。

6.解像度の数値をクリックし、変更したい解像度を選択します。

VirtualBox Ubuntuの解像度を設定する方法6

ここでは、例として解像度を「1280×720」に変更してみました。

VirtualBox Ubuntuの解像度を設定する方法7

7.解像度を選択したら、「適用」をクリックします。

VirtualBox Ubuntuの解像度を設定する方法8

8.以下の画面が表示されたら、20秒以内に「変更を保存」をクリックします。

VirtualBox Ubuntuの解像度を設定する方法9

9.解像度が変更されました。

VirtualBox Ubuntuの解像度を設定する方法10

最後に、閉じるボタンを押して、設定画面を閉じます。

VirtualBox Ubuntuの解像度を設定する方法11

もし、仮想環境のウィンドウが若干途切れてしまうようであれば、「ウィンドウのサイズを調整」をクリックすることで、自動的にサイズが調整されます。

VirtualBox 「ウィンドウのサイズを調整」をクリックすると、仮想環境のウィンドウのサイズが調整されます

不要になった仮想環境を削除する方法

不要になった仮想環境は、いつでも削除することができます。

注意点

削除された仮想環境は二度と復元することができません。

また、「すべてのファイルを削除」をクリックすると、仮想環境内に保存されたデータも全て削除されますので、削除前に必ずホストOS上に保存(バックアップ)するようにしてください。

1.削除したい仮想環境の電源がオフになっていることを確認します。

2.仮想環境の項目を右クリックし、「除去」をクリックします。

VirtualBox 仮想環境を削除する方法1

3.確認画面が表示されますので、「除去のみ」または「すべてのファイルを削除」のどちらかをクリックすると、仮想環境が削除されます。

VirtualBox 仮想環境を削除する方法2
  • 「除去のみ」:仮想環境の設定内容のみ削除します。
  • 「すべてのファイルを削除」:仮想環境内の仮想ハードディスク内に保存されたデータを含めて削除します。

まとめ

というわけで今回は、「VirtualBoxの導入から仮想環境作成・起動・設定方法」などについて解説しました。

VirtualBoxは無料で仮想環境を作成・動作することができるので、初めてでも手軽に仮想環境を作成したり、仮想環境で色々なOSの操作を試したりなどもできます。

今回の記事がお役に立てれば幸いです。

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