屋外金魚の「夏の対策」
夏場の水温上昇は、金魚にとって危険な環境です。
室内水槽であれば冷却ファンや冷却クーラーを設置して下げるか、室内のエアコンで室内全体の室温を下げることで水槽の水温を下げることができます。
しかし、屋外飼育では室内のように冷却ファンや冷却クーラーを設置できないため、水槽の水温を下げることは難しいからです。
ですから、水温が上昇しないよう対策をしなければなりません。
また、夏は酸欠となり水質悪化となりますので水質についても対策が必要となります。
今回は「夏の水温上昇・水質悪化を防ぐ対策」について書いていきます。
水槽温度上昇を防ぐ方法
- 水槽を涼しい所に設置する
- 水草を多く入れる
- すだれで日光を遮る
水槽を涼しい所に設置する
直射日光が当たる場所や照り返しがある場所を避け、風通しが良い場所に水槽を設置します。
夏は水草も注意!
秋から春は「マツモ」「アナカリス」「カボンバ」などの水草を入れていますが、ホテイソウが販売されましたら夏の間だけはホテイソウに切り替えています。
「マツモ」「アナカリス」「カボンバ」などの水草は、金魚が大好きな水草で、おなかが減るとおやつ代わりによく食べてしまいます。
夏の水質の悪化を防ぐためにエサのやりすぎを注意しても、金魚はエサの代わりに水草を食べてしまえば糞をして水を汚し水質が悪化するからです。
金魚は何でも食べる雑食系!ホテイソウを除く水草は食べてしまうこともあるので、水草が減っていたら補充しよう。
夏になったらホテイソウを入れよう
浮き草(ホテイソウ)などの水草は温度上昇を防ぐ効果がありますので夏は多めに入れるようにします。
ホテイソウは、株から細長い茎ができ、そこに子株ができて、その子株からさらに子株ができて、といった具合にどんどん繁殖して増えていきます。
春になったら1個100円程度ですので、購入するとよいでしょう。
ホテイソウは冬になると枯れてしまいます。ホテイソウが枯れると水質の悪化の原因となりますので、すぐに取り除きましょう。翌年には新しいホテイソウを購入しています。
すだれで日光を遮る
すだれは適度に光を通して、日光を遮るには最適です。風についても通すことはできます。
アーチ型支柱を取り付けてネットを掛けその上からすだれを掛けると風が通るようなります。
100均のアーチ型支柱とすだれ、ネットでも十分です。とにかく安くて、機能性抜群です。
絶対やってはいけないこと
- 凍らしたベットボトルを浮べる、または氷を入れる
- 一度に水換えをする
上記2つの間違ったやり方は、急激な温度変化や水質変化が金魚に悪影響を与えることになります。
水質悪化を防ぐ方法
- 投げ込み式フィルターを設置する
- 水換え回数を増やす
- 水槽サイズを大きいものにする
- エサのやりすぎに注意する
投げ込み式フィルターを設置する
投げ込み式フィルターはろ過と同時に酸欠を防ぐためのエアーレーションの対策も同時にできるのでおすすめです。
エアーレーションで水を循環させて滞留水の発生を防いでくれます。又気泡と水流などによって発生する気化熱による過昇温対策効果もあります。
水換え回数を増やす
屋内飼育ほど頻繁な水換は必要がありませんが特に投げ込み式フィルターなど設置していない場合は水質を確認しながら水換回数を増やす必要があります。
水換えの量については1/3~1/4を目安に行う様にします。
水槽サイズを大きいものにする
小さい水槽は温度変化に左右されますので暑い夏を迎える前に大きめの水槽にすることで安定した水質を確保することができます。
また急激な水温上昇も少なくなります。
餌のやり過ぎに注意する
夏は金魚の活性も活発で、たくさん餌を食べるようになります。餌をたくさん食べればたくさん糞をして水を汚し、水質が悪化します。
エサは少なく与えるようにしましょう。
まとめ
金魚も水温が上がりすぎると体調も悪くなりますので、しっかり夏の暑さ対策を行い、涼しげな金魚の泳ぐ姿を見て、夏の暑さを乗り切っていきましょう。